株式投資を始めると、「空売り」という言葉を耳にすることがあると思います。
でもいったい何のことなのか、知っておく必要があるものなのか気になる方も少なくないかと。
今回はそんな「空売り」についての解説をしていきたいと思います。
空売りとは
空売りは、証券会社から株式を借り、その株を売り建て、決済期日までに買い戻して株式を返却し、その差額で利益を狙う投資手法のひとつです。
少々難しかったかもしれませんが、ようは通常の投資と逆のことをして利益を狙うというものです。
通常の投資は、例えば120円で100株買いを入れたとして、125円で100株売却したとすると500円の利益がでますよね。
空売りの場合は125円の時に空売りを入れ、120円で返却(買い戻し)をすると500円儲かるということになります。
株は下がったら負けるというイメージがあるかもしれませんが、そういった局面で空売りは有効になります。
おそらく今年2024年の8月5日にあった株価大暴落を予測できて、先に空売りを入れていたという凄腕投資家はとんでもない額を一日して設けたことでしょう。
買いと売り、空売りと買い戻しをうまく利用できるようになるとチャンスが2倍になりますので、下がりそうな局面の勉強をして自分のものにできれば株価が下がった時でも悲観せずに空売りでも設けることができるようになりますので気になった方は実践してみるといいでしょう。
空売りをするときの注意点
簡単そうに見える空売りですが、何点か注意すべきことがあります。
まず一つ目は空売りは証券会社から株式を借りることになるため信用取引に当たるということです。
信用取引とは、証券口座に30万円以上入金するとできるようになる取引で、入金したお金の約3.3倍の株取引ができるようになるというものです。
30万円を入金した場合は掛ける3.3の99万円まで株式を購入できるようになります。
それにプラスして空売りもできるようになります。
信用取引ができるような状態の口座にしておかなければ空売りはできませんので、やりたい方はこちらを確認して始めてみてください。
二つ目の注意点は、下手すると大負けを引き起こす引き金となるということです。
過去に当サイトで紹介させていただいたテスタさんという方を例に出して説明します。
テスタさんは2016年1月、さくらインターネットという企業に信用取引で空売りをしました。
その株は2015年12月時点で298円。
翌年2016年1月13日には高値2110円まで約7倍も上昇しました。
上昇した理由としては、ビットコインなどの登場で有名になったブロックチェーンという技術です。
当時はまだどういったものなのか誰にも理解されず、なぜこんなに株価が上がっているのか不思議なくらいのものだったそうです。
テスタさんはブロックチェーンという技術を軽視しており、さすがに上がりすぎと判断し、下がるまでずっと空売りをしようと意気込みやり続けたそうです。
しかし、その後もストップ高を連発し、なんとたったの1週間で1億円を失ってしまったといいます。
急騰からの急落は空売りのチャンスなのでかなりいいところに目をつけていたと個人的には思いますが、下手すると恐ろしいくらい負けてしまうので買いよりも慎重に行っていく必要があるなと勉強になった出来事でした。
株式投資の格言で「買いは家まで売り命まで」という言葉があるのですが、まさにその通り。
買い同様、いやそれ以上にしっかりとシナリオと損切りラインを固めてから取り組むべきものかもしれませんね。
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