ここでは株式投資に役立つ「格言」をまとめていきます。
これを知っていると知らないとでは結果が全く異なりますので、理解しておくと資産を減らすリスクを抑え、有利に増やしやすくなるかと思いますのでぜひ最後までご覧ください。
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株格言集一覧
あ行
頭と尻尾はくれてやれ
株取引において、買い(または売り)のタイミングに関する戦略的な教訓を示しています。具体的には、株価の「頭(最高値)」は譲るが、「尻尾(最安値)」は切り捨てる。
つまり、株価が上がっている途中で売り、下がっている途中で買わないという投資戦略を指します。実践的な意味だと、
・上昇トレンドの途中で売却し、利益を確定する。
・下落トレンドの途中で購入し、将来の上昇に備える。
という意味があります。
当たり屋につけ
市場の動きや情報に敏感な投資家や、いわゆる「当たり屋(当たりを取る人)」の動きに注目し、その動きに追随する投資戦略を指す格言です。
行き過ぎもまた相場
株価が極端に上昇または下落しても、それ自体が市場の一つの状態であるという考え方です。
市場の極端な動きを自然な現象として受け入れ、冷静かつ戦略的に対応することの重要性を教えています。投資家に、感情的にならず、市場の変動性を理解することを促しています。
売りは早かれ 買いは遅かれ
売買のタイミングに関する投資戦略のことを指します。売りについては、「値上がりしているタイミングで早めに利益を確定すべき」だということ。買いについては、「株価が十分に下落し、底値に近づいてから購入すべき」だということを意味しています。
売り買いは腹八分
この格言は、2つの意味を持っていて、その一つは、「最高値で売ろう」や「最安値で買おうと思うな」という戒めを表しており、相場に向ける資力は自分に適した量にとどめ、決して全財産を投入するなという教えです。
売り買いは三日待て
売り買いはあせらずじっくりと調べ上げ三日待つのが良いということを意味します。
売りにくい相場は安い、売りやすい相場は高い
売りが多く買いが少ないときには、売り指値をしても買い手がいないためなかなか売れず、株価は下げを続けてしまう。逆に、売り指値がすぐ成立してしまうようなときは、買いが多いため株価は高くなることが多いという格言です。
売るべし 買うべし 休むべし
株式相場はやみくもに年中売ったり買ったりするのではなく、一回の取引が終わったら一歩ひいて市場環境や相場動向をじっくり観察する余裕をもつことが大事であるという考え方です。
売るべし売るべからず
周りが売るべきだと騒いでいるときは、売らない方が良いということ。
押目待ちの押目なし
株を買おうとしたものの上がってしまったので、一度下がったところで買おうと待つが、相場の勢いが強く思いどおりには下がらず、結局高くなってから買うか、あきらめざるを得ないことになるということを指します。
落ちてくるナイフはつかむな
株を購入する際は株価が急落している時に買ってしまうとどんどん下がって大損してしまうので、株価が底をついたことを確認してから行動したほうがいいということです。
か行
買いたい弱気 売りたい強気
これから値上がりが期待できるため買うことを決めるが、少しでも安く抑えるため下がってきたところで買いたいという気持ちが買いたい弱気という意味です。売りたい強気派その逆。買うと決めたら即買い、売ると決めたら即売ることが大事であるという考えです。
買いにくい相場は高い
株価が高いというだけの理由で手を出さずにいると、せっかくの相場にも乗れないという考え方です。高い株価には先行きの業績や人気、増配などの要素が加わってその株価水準になっていることがあるため、ただ高いという理由だけで買わないというのは取れるはずの利益も取ることができません。
買い二分に売り八分
買いのタイミングを少し間違えたとして売りのタイミングさえ間違えなければ利益を上げられるという考えです。
必ずしも市場にいる必要はない
一日中、市場動向が気になって株価見続けたり売買をするという人がいますが、そのような人は目先の動きが気になりすぎたり、情報に惑わされて不必要に売買を繰り返していることが多いため、かえって損をしてしまうということを戒めた格言です。
株を買うより時を買え
銘柄選択よりも売買の時期やタイミングのほうが重要だと言う考えです。
株価の里帰り
相場には株価のサイクルがあり、その内に元の水準に戻るだろうという意味です。
閑散に売りなし
相場が下落し低迷すると出来高が細くなり閑散としますが、そのようなときは相場は底値に達していることがあります。目先の売りも出尽くしていることから、何か好材料が出るとそれがきっかけとなり一気に上昇相場に転じることも多いので安易に売らないほうがいいという考えです。
逆日歩に買いなし
逆日歩が発生している銘柄は買ってはいけないという意味です。
心ゆるめば財布もゆるむ
相場で大きく稼いだ後は、気が緩みがち。思わず財布がゆるんだり、自分に見合わない資金を株式に投入したりして思わぬ損をしがちです。どんなときでも、平常心で相場に臨むことが大切です。
さ行
指値を取り消すな
最初に入れた指値を取り消すとチャンスを失いかねないという格言です。綿密な調査と冷静な判断があれば、簡単に指値を取り消すことはないため、自信のある指値は取り消さないようにしましょう。
三割高下に向かえ
三空踏み上げ売りに向かえ
一空目(1つ目の窓)は新規の強力買い勢力の出現、二空目(2つ目の窓)は売り方の撤退と買い方の買い乗せ、そして、三空目(3つ目の窓)は売り方の踏み(損を承知で買い戻すこと)と遅れてきた買い方の成行買いとなれば、ここで大きな天井を打つという見方です。残るは買い方だけで、買い方同士のつぶし合いの場となるため、逆に売り向かった方が良いという格言です。
三空叩き込み買いに向かえ
買い方の投げ、売り方の追撃売りによって下値を叩き込まれたところが大底を入れるという見方です。これは、四本の陰線で三空(窓)を形成するという意味ではなく、むしろ途中で揉み合いがあり、何十本かの線で三空(窓)を形成する方が自然と言われています。
新値にはだまってつけ
低迷を続けていた株は、上値に買いの抵抗がなく、いったん上がり始めると上昇スピードが速い。上放れるにはそれなりの理由があるので素直に買ってみてはどうかという格言です。ただし、仕手株を触ってしまうと急激に叩き落されることもあるためしっかりとした材料で上昇しているのかどうかのリサーチは必要です。
筋の耳うちは信用するな
筋というのは仕手筋のこと。上手い話に乗せられて売買してはいけないという格言です。仕手筋に限らず自分が儲けるためにあらゆる手を使う投資家もいるので、儲かりそうな情報ほど注意すべきであり、またそんな情報に左右されるよりも自分の投資を貫いた方が良いということです。
相場の器用貧乏
小手先を聞かせて売買し、目先の小さな利益は出せても大きな成果は期待できないという考えです。
相場は相場に聞け
相場が思わぬ方向に動き見通しが不透明なときには、あらゆる要因を織り込んで動いていると考え、動きにしたがったほうがよいという考えです。
相場は明日もある
買いたいと思う銘柄に好材料がでると、本能のままに飛びつき買ってしまいがちです。材料が本物であるかなど、できるだけよく調べてから買っても決して遅くないという考えです。
相場に過去はない
「あのとき売っておけば」「あのとき買っておけば」と後悔しても後の祭りであるという意味。また、過ぎたことを悔いても仕方がないので今後の投資に集中すべきだという意味をもつ格言です。
相場師は孤独を愛す
上手い投資家は人の話に左右されず、自慢話も愚痴も言わず、徒党を組むこともないという意味の格言です。人と同じことをしていては大きく儲けることはできないし、重要な局面での判断は自分一人で決めなければならないので、相場師は孤独を愛すと表現しています。自分自身で攻略法を見つけられる人がいちぬけて大きく稼ぐことができるのです。
た行
高値覚え
初心者がやりがちな行動の一つ。相場が下げ歩調に転じても、以前の高値が忘れられず、その値段を基準に売買の判断をし、そのうちに前の高値に戻るだろうといった気分から、いっこうに保有株を売ろうとしないことです。この考えを変えられなければズルズルと引きずり最悪なタイミングで損切りせざるを得なくなってしまうため、予め損切ポイントを設定しておき必ずそこで切るというメンタルを養う必要があります。
卵は一つのカゴに盛るな
分散投資でリスク回避をしようという格言です。卵は壊れやすいので一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれません。複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落とし割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすみます。卵を銘柄や資産に置き換えて特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教えです。
遠くのものは避けよ
投資対象の銘柄を探すのに自分の知らない業種を買うよりは、身近な生活と関連のある会社や仕事で関係がある会社など、多少とも知識や親近感のある銘柄を選んだほうが、まちがいが少ないということ。自分が理解できない業種の企業は避けたほうがいいという考えです。
掉尾の一振
掉尾の一振とは、年末、12月20日過ぎに相場が高くなることを言います。
な行
二度に買うべし 二度に売るべし
相場の動きは自分の判断したとおりに動くことはなかなかないので、自分の判断の正否を確かめながら二度に分けたり細かく様子を見ながら売買したほうがいいということ。その結果、予想どおりであれば本格的に売買しても十分に間に合うはずであるという考えです。
眠られぬ株は持つな
一つの銘柄に全資金を投資したり、潰れそうな企業の株を持ってしまっていたとしたら平常心で正しい投資判断はなかなかできないでしょう。株式投資をするには余裕のある気持ちが大切であるという考えです。
値上がり株より商いの出来る株を買え
新興銘柄や小型株、品薄株はちょっとした需給バランスの変動で大きく値を動かします。ただ大きな値動きをするだけでなく、出来高がともなう銘柄を選んだ方がより大きく値幅益を取れるだろうという考えです。
は行
馬鹿と相場には勝てぬ
この格言は、豊臣秀吉の言ったものだといわれています。原文は、「天下の意の如くならぬものは、馬鹿と相場である」です。豊臣秀吉が米価の下落時に大量の米を大阪湾に廃棄させたものの、下落は止まらず、天下の豊臣秀吉でさえ相場は意のままにならなかったことに由来します。
人の行く裏に道あり花の山
投資の世界では、群集心理でみんな同じ方向に動きがちですが、それでは大きな成功は得られません。むしろ他人とは反対のことをやったほうがうまくいく場合が多いという格言です。
美人投票
経済学者ケインズは、玄人筋の行う投資は、投票者が100枚の写真の中から最も容貌の美しい6枚を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みに最も近かった者に賞品が与えられるという新聞投票に見立てられるとしました。
各投票者は、自身が最も美しいと思う写真を選ぶのではなく、他の投票者の好みに最もよく合うと思う写真を選択しなければならないので、何が平均的な意見になるのかを期待して予測することになります。
株式投資においても、市場参加者の多くの人が魅力的だと感じている銘柄を選ぶことが有効な投資方法であるという考え方です。
ま行
見切り千両
買った株が値下がりしたときは、居ても立ってもいられない気持ちに襲われ、損切りをすべきか塩漬けをすべきか迷いがではじめます。損には違いないがそれによって大損が避けられるのなら、千両の価値があろうという格言です。
麦わら帽は冬に買え
夏にかぶる麦わら帽子を冬に買うという人はなかなかいません。これを投資の世界に置き換えると人が注目する前に買えば、株は儲かるという格言です。
名人は相場の恐さを知る
相場のいろいろな局面をくぐり抜けてきた投資家は相場変化の恐さを知ってるので、相場を甘く見ず無理なことはするなという格言です。
もうはまだなり まだはもうなり
市場参加者の多くがもうそろそろ底だろうと思ったときは、まだ下がる余地があるのではないか、反対にまだ下がりそうだと思っているときにはもう底の可能性が高いのかも知れない、という考えです。
や行
安値覚え
過去の安値が忘れられず、株価が上昇してもまたすぐに下落すると思い込んでしまい、なかなか買いに踏み切ることができないという考え方です。
休むも相場
毎日のように株式取引ばかりしていると、客観的に相場全体が見えなくなり、上がりそうな銘柄も見つからなくなってしまいます。取引ばかりに目を向けないで、冷静に相場をみることも大切であるという考えです。
山高ければ谷深し
相場は急騰することもあるが、その後反転し急落する恐れもあるという考えです。
ら行
利食い急ぐな損急げ
時間は利益も損失も拡大させる可能性があります。慌てて利食いするとせっかくの上昇相場に乗れなません。逆に損は早めに切ってしまわないとさらに損を拡大させてしまう恐れがあるため急いだ方が良い、という格言です。
漁師は潮をみる
漁師は漁場をさがすときに、気象や潮の流れを見て決めることが多いそうですが、これは株式投資でも同じ。相場の流れを見てうまく波に乗らなければ利益は得られないという考えです。
引用:日本証券業協会,auカブコム証券サイトより